【プロに教わる】隠し味でコクうま!味噌入り大人のドライカレーの作り方

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かつて神田のカレーを食べ歩きしてはノートに味をメモしていたAnthemum。
美味しいカレーは本当に美味しい。
「カレーが苦手な人なんてこの世にいるの!?」という勝手な自分のものさしで世間を眺めております(笑)

と、少し過剰に言ってしまいましたが、それくらい市民権を得ているのがカレーではないでしょうか。
そんなカレーの日本での歴史を、本日はちょっぴりご紹介します。

日本のカレーは、かつて18世紀にインドを植民地化して支配していたイギリス人が自国に持ち帰りアレンジを加えたのち、欧風カレーとして日本に伝わったものを、さらに日本人の味覚に合うようにアレンジされたのが始まりだと言われています。
カレーがイギリスから日本に伝わったのは19世紀、明治初期で、当時ヨーロッパやアメリカの文化を積極的に取り入れる流れから、こうした食文化もすぐに浸透したようです。

1872(明治5)年に発刊された『西洋料理指南』という本には、カレーの詳しい調理方法が掲載されており、これをきっかけにカレーが全国各地に広まったようです。
ただしその本に書かれたレシピは、「ネギ、ショウガとニンニクのみじん切りをバターで炒めて水を加え、エビやカキ、カエルなどを入れて煮て、カレー粉を加えたら1時間さらに煮て、塩で味を調え、水溶き小麦粉を入れる」と書いてあり、現在私たちが思い描く日本のカレーとは少々違いが感じられますね。
(カ、カエルーー!?さすがのカレーマニアでも食べられません笑)

その後、昭和中頃になるとカレールーの製造が始まり、カレーの材料としてたまねぎやじゃがいも、にんじんが使われるようになり、いわゆる現在の家庭のカレーの原形なるものが出来上がりました。
こうしてルーツをたどると、日本のカレーは、インドのものとも、イギリスのそれとも、まったく姿かたちが違うものとして確立されたことが分かります。

一方、カレーの中でも、今回のレシピにもした「キーマカレー」と称される挽肉を使ったカレーが日本で提供されるようになったのは、もう少し近年になってからで、始まりは1957年創業の東京・阿佐ヶ谷にあるインド料理店『アジャンタ』だと言われています。(現在は麹町に移転されています。)

インドのキーマカレーは宗教上の理由から鶏肉やヤギ肉、羊肉が使用されていたようですが、日本では手に入りやすい鶏肉が使われていたようです。
(ということで、少しさっぱりした味わいだったのでしょうか?)

次第にキーマカレーを提供するお店も増え、アレンジを重ね、今では牛肉、豚肉を使用するお店も多いですよね。
ちなみに、「キーマカレー」と似たジャンルとしてよく比較される「ドライカレー」ですが、ドライカレーは、挽肉を使っていなくても「水分量が少ないカレー」のことを総称して呼ばれるわけですから、イコールではないことが分かります。

そんな奥が深~いカレーですが、こうしたジャンル分けをしていくと、
今回のレシピは“キーマドライカレー”といったところ落ち着くのでしょうか。
レシピは私がよく使う具材でご紹介しておりますが、特にこれでないといけないという決まりはありません。
自由に楽しめるのがカレーのいいところですので、ぜひお家にある具材で、ご自分流に気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか♪

材料

  • 牛豚合い挽き肉 … 150g
  • たまねぎ … 1/2個
  • セロリ … 1/2本
  • 赤パプリカ … 1/2個
  • 舞茸 … 1/2袋(約50g)
  • 生姜 … 1片
  • にんにく … 1片
  • オリーブオイル … 大さじ1
  • ホールトマト缶 … 1/2缶(200g)
  • 野菜コンソメ … 小さじ1
  • 水 … 100ml

a)みそ … 大さじ1
a)醤油 … 大さじ1
a)酒 … 大さじ1

  • カレー粉 … 大さじ2

*トッピング
フライドオニオン … 適量(大さじ1)
シュレッドチーズ … 適量(大さじ1)
温泉卵 … 1個
イタリアンパセリ … 適量

  • 米 … 適量
  • セルクル … 直径12cmを使用

数量:
2人分

調理時間:
40分

予算:
約800円

難易度:
★★☆☆☆

作り方

1 たまねぎ(1/2)、セロリ(1/2)、パプリカ(1/2)、舞茸(50g)、生姜(1片)、にんにく(1片)はすべてみじん切りにします。
 *生姜とにんにくは小さめに、それ以外の野菜は5㎜角ぐらいのできるだけ同じ大きさになるように刻みます。
 *セロリは筋を取り、パプリカは種を取ってから刻んでくださいね♪
 a)の調味料を器に入れ、みそを溶かすように混ぜ合わせておきます。

2 フライパンにオリーブオイル(大さじ1)をひき、生姜とにんにくを入れ弱火にかけます。
 にんにくの香りがたってきたら、たまねぎ、セロリを加え、中火にし、たまねぎがしんなりするまで炒めます。

3 合い挽き肉(150g)を入れ、フライパンに押し付けながら火が通るまで炒めます。
 続けてパプリカと舞茸を入れ、炒め合わせます。

4 ホールトマト缶(200g)、コンソメパウダー(小さじ1)、水(100ml)を加え、トマトを押しつぶしながら約5分煮詰めます。

a)の調味料を加え、軽く混ぜ合わせさらに5分煮詰めます。

6 カレー粉(大さじ2)を加え、さらに5分煮詰めます。全体を混ぜ合わせ、水分が飛んだら出来上がりです。
 *火はずっと中火のままで大丈夫です♪

7 器にセルクルを置き、アツアツのご飯を入れ、平らになるようにへらやスプーンで形を整えます。
 その上にカレーをのせて平らにしたら、セルクルをそっと外します。
 お好みでフライドオニオン、シュレッドチーズ、温泉卵、イタリアンパセリを飾ったら完成です♪

*簡単!温泉卵の作り方
 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら卵をそっと入れ、蓋を開けたまま、待つこと11~12分です。

 
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こちらのブログはCHRYSAN&ANTHEMUMが、和食をテーマに、誰でも気軽に、ちょっぴりおしゃれに、 そして美味しくをコンセプトにレシピを紹介しています。 ご覧いただいた方に少しでも興味を持っていただけるよう...

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