先日、とても立派な白菜を友人から二株いただいた。
白菜は、日本では冬の野菜として好まれている。
お鍋の名脇役でもあり、グラタンなどにも相性が良い。
食べ方によっては瑞々しくシャキシャキした歯ごたえも楽しめるし、煮込むほどに口の中でとろけるような食感も楽しめる。
そんな万能な野菜「白菜」を、今日はどんな調理方法でいただこうか―。
料理を考える傍ら、ふとこの白菜、海外での反応は如何ほどだろうかと調べてみた。
白菜は英名で「Chinese cabbage」と言い、その名前からも中国由来の野菜であることが窺える。
実際、原産地は中国北部であり、野生の植物からではなく、蕪や漬け菜(つけな)類が自然に交雑し、栽培種としての白菜の原形ができたと言われている。
また、中国には白菜ひとつをとっても、「大白菜」「小白菜」など様々な種類があるという。
どうやら中国では、日本以上に「白菜」が愛されているのかもしれない。
そして面白いことに、原産地中国の中でも、最も人気を集める白菜が台湾にあることも分かった。
人だかりができる白菜。見た人が写真に納めたくなるような白菜。。
それがこの「翠玉白菜」である。
(参照:Wikipedia)
「翠玉白菜」(すいぎょくはくさい)は、高さ19cmの彫刻品。
(日本で見かける白菜よりひと回り小さいなと思いましたが、台湾にはこの「キャベツサイズ」の白菜が普通に流通しているそうですね。)
現在は中国台北市の国立故宮博物院に収められている、同館を代表する名品の一つである。
そして白菜にはバッタとキリギリスが2匹、ぴったりとまっている。
このなんとも言えない美術品・・・一体どのあたりを楽しめばいいのかと。(説明がないと分かりません(笑))
遡ること百数十年、清朝末期、この作品は皇妃の嫁入り道具だったとされている。
当時、台湾で白菜は「清廉潔白」の象徴、そして昆虫は「多産」「子孫繁栄」の象徴と言われ、この組み合わせはとても縁起のよいものを象徴していたということだ。
また、「白菜」は中国語の発音が、富を表す「百財」と同じであることからも、財運をモチーフにした縁起のよい食べ物として言い伝えられている。
葉が一枚一枚重なり立派に大きく膨らむその姿が、「財産が次第に増える」ことに重ねられ、食されているそうだ。
さらに中国では、白菜は健康効果が非常に高い食べ物の一つだとも言われている。
その95%は水分というものの、ビタミンCや鉄、マグネシウム、カリウムなどの栄養素にすぐれ、食物繊維も多く含まれ低カロリー。
キャベツと比べて低糖質で、ダイエット効果や美肌効果も高いとされているようである。
などなど・・・挙げ始めればきりがない。
日本では、ここまで主役級に持て囃されることに馴染みがなかったが、なるほど、知れば知るほど愛着も沸き凄い野菜なのかもしれない。
縁起もよく身体にもよい「白菜」。
そんな白菜を、今日は和食にも洋食にも合う、ほっこりミルクスープでいただきたい。
本日の晩御飯のお供に、「白菜のミルクスープ」はいかがでしょうか。
材料
- 白菜 … 150g
- ベーコン … 1枚
- だし … 1袋(なければコンソメ1個)
- 水 … 300ml
- 牛乳 … 100ml
- バター … 20g
- 塩こしょう … 少々
数量:
2人分
調理時間:
15分
予算:
約300円
難易度:
★☆☆☆☆
作り方
1 白菜は食べやすい大きさに、ベーコンは細く切ります。
*葉の薄い部分は火が通りやすいので分けておきましょう♪
2 鍋を中火で熱しバターを加え、ベーコン、白菜の厚い葉の部分、薄い葉の部分の順で炒めます。
3 白菜にバターがなじんだら、水300ml、だし1袋を入れて沸騰させます。
沸騰したら弱火にし、白菜がしんなり柔らかくなるまで煮ます。
4 牛乳を加えて沸騰直前まで温め、塩こしょうで味を整えます。
5 器に注ぎ、こしょうを散らしたら完成です♪
MIMI’S KITCHEN
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